今回のアップデート内容
これまでのYAMAPの登山ルートの課題
YAMAPの登山ルート(地図上に赤色で表示されている線)は、これまで同じ太さで表示されていました。(地形的に通行の難易度が高い場合は、破線ルートとして掲載しています)
一方で、実際の登山道には、多くの登山者によく歩かれているルートと、あまり歩かれていないルートがあります。
あまり歩かれていないルートは道が荒れていたり不明瞭であったりと、通行リスクが伴う傾向があります。登山に慣れていない場合であるほど、こういったルートを歩くことは危険です。
みなさまも「なるべく人が通っているルートを歩きたいな」「人が通っていないルートは避けたいな」と思ったことはないでしょうか?
このように従来のYAMAPの地図では、よく歩かれているルートとそうでないルートを地図上で区別する方法はありませんでした。
▶︎ YAMAPの地図の見方について詳しくはヘルプセンターをご覧ください
ルートがどのくらい歩かれているかを「太さ」で区別できるようになります
今回のアップデートでは、前述の課題を解決すべく、よく歩かれているルートは太く、あまり歩かれていないルートは細く表示することで、それぞれのルートの通行量が視覚的に掴めるようになりました。
現地での判断はもちろん、事前に地図を眺めていてどこを歩くかを考えるときにもご活用いただける情報になります。
通行量は、YAMAPユーザーの皆さまの実際の活動データを集計することで可視化しています。過去1年間の通行量を毎日集計し、その合計値に応じてルートの太さを3段階で表示します。
線の太さと年間通行量の対応関係は以下のとおりです。
- 太い線:年間通行量 200人以上
- 中間の線:年間通行量 50人以上 200人未満
- 細い線:年間通行量 50人未満
なお、上記のしきい値によって、YAMAPの地図に掲載されているすべてルートは、それぞれの太さの線におおむね3等分されています。
ルートが表示される画面のほとんどで通行量が確認できます
通行量に応じた表示は、今後のYAMAPの地図の標準となります。
そのため、活動記録画面(ダウンロードした地図)はもちろん、ダウンロード前の地図プレビューや、登山計画作成画面に表示されるルートもすべて通行量に応じた表示が反映されます。
ご注意事項
太いルート=安全なルートとは限りません
年間の通行量が多いルートは太く表示されますが、太いルートがすべて安全というわけではないということに留意してください。
ルートの通行量は、あくまで「どれくらいの人数の登山者がそこを通過したか」という客観的なデータに基づく目安情報になります。
多くの登山者に歩かれていても危険なルートはありますので、あくまで目安情報としてお役立てください。
地図の再ダウンロードが必要になります
お手元のアプリを、この新機能が含まれるバージョン(記事の最下部をご覧ください)にアップデートした際、すでにダウンロード済みの地図で通行量を反映するには地図の再ダウンロードが必要になります。
※ ただし、再ダウンロードをしなくても従来どおりの地図(通行量が反映されていない地図)としてご利用いただけます。
▼ 地図の再ダウンロードには、ダウンロード済みの地図を一度削除する必要がありますので、以下の手順で操作を行なってください。
リリース日
アプリは以下のバージョン以降をインストールしてお使いください。
- iOS, Androidアプリ: 2022/03/28 (月) リリース
- iOS:バージョン 10.7.0
- Android:バージョン 10.7.0
- Webサイト:2022/03/29 (火) リリース