
いつもYAMAPをご利用いただき、ありがとうございます。
このたび、フィールドメモの「クマ情報」投稿を起点に、投稿地点から半径500m以内でYAMAPアプリを使って登山中(活動中)のユーザーへ、プッシュ通知で注意喚起を行う「クマ目撃アラート」機能を追加しました。
フィールドメモが進化「投稿から通知までつながる仕組み」に

これまでもフィールドメモの「クマ情報」カテゴリーで、目撃情報を地図上に残し、後から登る人へ伝えることができました(フィールドメモに「クマ情報」を追加|2025年10月9日リリース)。
今回の「クマ目撃アラート」はそこからさらに一歩進んで、目撃情報の投稿を受け、近くで活動中の登山者へ直接プッシュ通知を届ける機能です。
投稿は、AIによる信頼性判定を経たうえで、周囲にいる登山者に通知されます。判定や通信環境の状況により、投稿から通知までに多少の時間差が生じる場合がありますが、周囲にいる登山者はできるだけ早い段階で危険情報を把握できます。
「クマが出た」「足元に注意が必要」。そんな山中でのさりげない情報交換は、古くから登山者同士が自然と行ってきた「共助」のかたちです。YAMAPは、このあたたかな助け合いの気持ちをデジタルでアップデートしました。登山地図アプリNo.1のユーザー規模を誇るYAMAPだからこそ、同じ山に複数のユーザーがいる可能性が高く、こうした「共助」の仕組みを最大限に活かすことができます。
注意事項
大前提
クマと鉢合わせしてしまった場合には、自身の安全確保を最優先し、クマからゆっくりと走らずに離れてください。フィールドメモにクマ情報を追加した2025年10月9日のリリースと同様、今回の機能も撮影や遭遇を促す意図はありません。
通知条件
本機能はオンライン環境を前提としており、電波が届かない状況では通知は届きません。電波が届かない場所・タイミングでの目撃情報についても、フィールドメモへの投稿自体は引き続き地図上に残り、後から同じ場所を登る方への注意喚起として役立ちます。
近年は通信事業者が衛生サービスの提供を開始するなど、山間部でも通信環境が広がりつつあります [※] 。今後こうした通信環境の変化に伴い、本機能がより広い場面で機能する可能性があります。
[※] au Starlink Direct(2025年4月10日〜)、SoftBank Starlink Direct(2026年4月10日〜)、docomo Starlink Direct(2026年4月27日〜)。対応機種・対応エリア等、詳細は各キャリアの提供条件をご確認ください。
AIで誤情報をチェック
誤報やいたずらによる混乱を防ぐ目的で、投稿内容はAIによる信頼性判定を経て配信する仕組みを採用しています。そのため通知として届くのは「クマに直接遭遇した」という主旨のフィールドメモ投稿に絞られます。「クマの爪痕を見つけた」とか「ふんがあった」というような内容の投稿が通知されることは基本的にはありません。
ただし、このAI判定はあくまで誤報リスクを軽減するための措置であり、投稿内容の正確性を保証するものではありません。通知で知った情報はそのまま鵜呑みにせず、ご自身の登山計画や状況と照らし合わせたうえで、情報を活用するかどうかは都度ご自身でご判断ください。
通知までの仕組み

① クマ目撃者によるフィールドメモ投稿
クマを目撃した人がフィールドメモを投稿します。このとき投稿画面には「この情報は現在周辺にいるユーザーへ通知されることがあります」という案内が表示されます。
フィールドメモ投稿の詳細については以下の記事をご確認ください。
フィールドメモの使い方
活動終了後にフィールドメモを追加する
② 周辺にいるユーザーへの通知
投稿地点から半径500m以内で「活動中(登山中)」のユーザーに、「近くでクマの目撃情報がありました」という文言のプッシュ通知が届きます。

メッセージをタップすると、該当のクマ情報(フィールドメモ投稿)の画面に遷移します。
開発背景
クマは本来、山に生息する野生動物であり、山にクマがいること自体は特別なことではありません。私たちが目指しているのは、クマの存在を理由に登山を控えていただくことではなく、思いがけない出会い頭の事故を減らし、登山者とクマがお互いに適度な距離を保ちながら、安心して自然を楽しめる状態をつくることです。
YAMAPでは2025年、フィールドメモに「クマ情報」カテゴリーを新設し、登山者がクマの目撃情報をわかりやすく共有できる仕組みを整えました。これは、YAMAP MAGAZINEで展開してきた連載『クマとの共存』を通じて専門家と向き合ってきたテーマであり、また同年8月に北海道・羅臼岳で発生した事故を受けて、開発の議論を加速させたものでもありました。
「クマ情報」カテゴリーの新設によって、目撃情報を地図上に残し、後から登る人へ伝えることは可能になりました。一方で、情報が投稿されてから実際に多くの登山者の目に触れるまでには一定のタイムラグがあり、「今まさにその場所へ向かっている人に、より早く伝えられないか」という課題が残されていました。実際のところ、ユーザーさんからのお声のなかにも、クマへの危機感とともに「クマ目撃情報をリアルタイムに知らせてほしい」といったご要望があり、YAMAPとしてどう向き合っていくか、議論を重ねてきました。
「クマ目撃アラート」は、こうした課題やユーザーさんからのお声を受けて開発した機能です。オンライン環境下において、目撃情報の投稿を周辺で活動中の登山者へ即時に通知することで、クマ情報のリアルタイムな共有を実現しました。
これからもYAMAPは、登山者の皆さんと共に、クマとの共生を考えながら、安心できる山歩きの環境づくりに努めてまいります。
会わないことが最大の対策|YAMAP MAGAZINE連載記事 『クマとの共存』で生態を知る
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