いつもYAMAPをご利用いただきありがとうございます。
おかげさまで、YAMAPはダウンロード数が290万を超えるほど多くのユーザーのみなさんにご利用いただくアプリとなりました。一方で、アプリの規模が大きくなるにつれて、登山やSNSのマナーに関するお問い合わせなども増えています。
そこで今回は、登山やSNSのマナーに関して、特にお声をいただくことが多いものをピックアップしてお伝えします。釈迦に説法かもしれませんが、ぜひ目を通していただければ幸いです。
1.立入禁止区域へ侵入しない
現地にある立ち入り禁止の看板や、侵入禁止のロープなどを無視して侵入するケースが増えています。他のユーザーの活動日記などを参考に「別の人が中に入ってたから入った」などの理由で立入禁止区域に入ることは絶対にやめてください。YAMAPの地図情報や他のユーザーの活動日記よりも、現地の一次情報(看板やロープなど)を優先することをお願いします。
2.希少植物の写真投稿を控える(位置情報を隠す)
YAMAPでは自然保護のため、レッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)に準拠して、絶滅危惧II類 (VU)以上に該当する希少な植物の写真投稿は控えるようお願いをしています。希少植物は、写真の削除や、写真に対し「位置情報を隠す」設定をするなどし、自然保護に協力ください。
日本の植物を危機から救え! 登山者としてできること|登山マナーと自然保護
3.山菜採取は禁止エリアでは行わない
国立公園や国定公園、自然保護区、県の自然公園等での採取は、法律で禁じられています。また、私有地の場合は窃盗罪に問われる場合もありますのでご注意ください。
4.焚き火は決められた場所で行う
自然公園の特別保護地区では、焚き火(コンロを除く)が禁止されており、その他の公有、私有地でも個別に焚き火、バーベキューなど火気に関する制限を設けている場合があります。事前に情報収集を行い、焚き火は決められた場所で行いましょう。また、場所に限らず火を使う際は山火事が起きないよう、植生を破壊しないように十分注意してください。歩き喫煙などももちろんやめましょう。なお、ビバークなど緊急でやむを得ず焚き火をした場合は、活動日記内に明記をお願いします。
5.写真撮影ではプライバシーに気を配る
撮影の許可を得ていない他人の顔がはっきりとわかる写真や、車のナンバーが写り込んでいる写真は個人のプライバシーが守られるよう加工を行うなど配慮を施しましょう。
6.建造物を大事にする
記念撮影を撮るために、山頂標識の上に乗ったり、建造物を傷つけたりする行為は絶対にやめましょう。これらは管理者やボランディアの方によって設置されたものです。みんなで大切にしていきましょう。
7.許可なく看板や道をつくらない
国立・国定公園内、私有地に無許可で看板や目印のテープを設置したり、道を切り開いたりすることによるトラブルが発生しています。自然公園の特別保護地区、特別地域では工作物を設置するのに国や県の許可が必要で、無許可の設置は、自然公園法により禁止されています。登山道での工作物の設置は、登山道の所有者、管理者のみ、またはそれらから委託を受けた人のみ可能となります。
8.著作権を侵害しない
著作権によって保護された動画または画像を勝手にアップロードすると著作権侵害に問われる場合があります。引用する際は参照元を明記するなど、著作者が求める利用ルールに基づき掲載をお願いします。
9.許可なくテント泊をしない(自然公園など)
自然公園の特別保護地区、特別地域ではキャンプ指定地以外での無許可のテント泊は禁止されています。事前に許可をとった場合や、緊急避難によるテント泊の場合は活動日記内に明記をお願いします。
10.違法駐車をしない
路上や私有地など、駐停車禁止の標識や標示のある場所での違法駐車、迷惑駐車はやめましょう。民間施設の駐車場などは施設利用以外での駐車を禁止している場合があります。事業者側の定める規定を確認しましょう。駐車場がたとえ登山口から遠くても、山の楽しさに想いを馳せながら頑張って歩きましょう。
最後に
この記事で触れた10のことは、ほとんどの方が当然のように行動をしている内容だと思います。ですが、ごく一部の方の振る舞いによって「登山者全体」や「YAMAPユーザー全体」が、常識のない集団のように捉えられてしまうのも事実です。
登山に限ったことではありませんが、「自分のメリット」だけでなく、「自然を愛する他の人」や「自然そのもの」にとって、自分の行動がどういう影響を与えるかをよく想像して行動してみましょう。
もちろん、「知る」「知らない」で起きてしまう問題もあるため、YAMAPとしても引き続きユーザーのみなさんへの周知を続けてまいります。
みんなが気持ちよく遊べるフィールドを、みんなでつくっていきましょう。